秋山は登山日和

身体を動かしたり他人と競争したりするのが
あまり得意ではないのですが、唯一しているスポーツがあります。
登山です。

なにがいいって、他人と競い合うことがないのです。
トレランやレースなどもあるのですが、そういうことにとらわれることなく、
自分のペースでのんびりと歩いていられるところが好きです。

行き交う人たちと、照れながらも挨拶を交わして、
少し拓けたところで記念撮影をして。ふもとまで降りたら温泉があったりして。
と書いていたら、それってスポーツなのかという気持ちにもなってきますが……
くくりとしてはスポーツらしい。

夏は暑いし虫が多いし、冬は寒いし荷物が多い。
ということで、一番好きな登山シーズンは秋のモミジの頃です。
低い山ならかばんにお弁当、お菓子、地図、コンロセットなどを持っていけば十分。

高い山でも、防寒がそんなに必要ないからテントは一重でいいし、
重くてかたい冬靴やアイゼンを持っていく必要もありません。

真冬、真夜中に起きて温度計を見たら-30度だったなんてことも
テントが雪に埋もれかけてるということもないですね……! 
素晴らしい。いやテントが埋もれてた時はマジでやばかったし。

真夏、キャンプ場で夜にお手洗いに行こうとしたら、
靴の中に虫がいっぱい入り込んでいた時も泣きそうでした。

やっぱり秋はすてき。
地上よりも一足先に染まる錦秋、肌寒くなってきた中でのカフェオレなんて最高です。
頂上で、ビニールシートをひいていただくおにぎりは絶品だと思います。

もちろん、そこまで行き着くのは大変です。
しんどいです。縦になって歩ける場所ばかりだといいのですが、
岩にがっつりしがみついてどきどきしながら登らないといけない場所だって多いです。
なんで自分こんな苦労してるんだろう、なんて思ってしまうこともあります。
高山病になって途中で戻してしまったことだってあります。

でも頂上についたらそんなこと、ふっとびます。
下界に降りてきたら、山道が恋しくなります。
非日常にいる自分が恋しくなります。思う存分身体を動かして、達成したくなります。

ああ、書いてたらまた登りたくなってきたな。